「手に職をつけたい」。転職を考えるとき、この言葉が頭をよぎる方は多いと思います。ただ、建設業と聞くと「経験がないと無理そう」「体力勝負できつそう」というイメージが先に立って、そこで止まってしまう。

この記事では、未経験から建設業に入った場合に、何から始まり、どの順番で覚えていって、どのくらいで「できる」と言えるようになるのかを整理します。きれいごとではなく、最初のうちにできないこと、しんどいことも含めてお伝えします。

この記事の見どころ最初の数ヶ月がしんどいのは、能力ではなく時間の問題です。順番さえ分かれば、道筋は見えます。

そもそも建設業は未経験を前提にしています

まず知っておいていただきたいのは、建設業はもともと未経験から入る人が多い業界だということです。

大学や専門学校で建築や土木を学んでから入る人もいますが、まったく別の仕事から移ってくる人も同じくらい、あるいはそれ以上にいます。飲食、運送、工場、販売。前職はさまざまです。

なぜかというと、この仕事の中身の多くが、教室ではなく現場で身につくものだからです。図面の読み方も、材料の扱いも、段取りの組み方も、実物を前にして覚えるほうが早い。だから「入ってから覚える」が前提になっています。

裏を返せば、入る前に知識がないことは、それほど不利になりません。

最初の3ヶ月 — 運ぶ、片付ける、見る

では、入ってすぐ何をするのか。正直に言うと、最初のうちは補助的な作業が中心です。

仕事 01

資材を運ぶ。何をどこで使うのかが分かるようになります。

仕事 02

道具を片付ける。名前と置き場所が頭に入ります。

仕事 03

先輩の手元につく。次に何を渡すか考えることが、手順を覚えることになります。

「これが仕事なのか」と思うかもしれません。でも、この時期にやっていることには意味があります。

最初の数ヶ月は、体で現場のリズムを覚える期間だと思ってください。朝の動き方、休憩のタイミング、誰がどこで何をしているか。頭で理解するより先に、体が慣れます。

しんどいのもこの時期です。知らない場所で、知らない人たちの中で、何が起きているか分からないまま体を動かす。慣れるまでは疲れます。ただ、これは能力の問題ではなく、単に時間の問題です。

半年から1年 — 任される範囲が増えます

現場の流れが頭に入ってくると、少しずつ任される範囲が広がります。

「この作業、やってみるか」と言われる場面が出てきます。最初は先輩が横で見ています。手順が違えばその場で直されます。何度かやるうちに、見られなくてもできるようになります。この繰り返しです。

この時期に大事なのは、分からないことを分からないと言えるかどうかです。

危ないふるまい
分かったふりをして、手順を確かめずに進める。
伸びるふるまい
「すみません、もう一回教えてください」と言える。

建設現場は、分かったふりがいちばん危ない場所です。手順を間違えれば、自分か誰かが怪我をします。

資格の話も、このあたりから出てきます。建設業には、その作業をするために受講が必要な講習がいくつもあります。

講習 01

足場の組立て等特別教育

講習 02

フルハーネス型墜落制止用器具の特別教育

講習 03

玉掛け技能講習

講習 04

高所作業車運転技能講習

これらは実務経験がなくても受けられるものが多く、入社してから順に取っていく形が一般的です。太陽興産でも、こうした講習を実施しています。取れば任される作業が増えるので、目に見えて世界が広がります。

数年後 — 国家資格と、その先

さらに先の話をすると、建設業には施工管理技士という国家資格があります。1級・2級の建築施工管理技士、1級・2級の土木施工管理技士などです。

これらは実務経験を積んでから受験するもので、入ってすぐ取れるものではありません。逆に言えば、現場で数年やってきた人にとっては、次のステップとして現実的な目標になります。

太陽興産にも、1級・2級の建築施工管理技士、1級・2級の土木施工管理技士、2級建築士などの有資格者が在籍しています。ただ、全員が最初から資格を持って入ってきたわけではありません。現場で経験を重ねながら取り、任される範囲を広げてきた人たちです。

「手に職をつける」というのは、たぶんこういうことです。誰かに与えられるものではなく、現場に立った時間の分だけ、少しずつ自分の中に溜まっていく。そして資格という形で外からも見えるようになる。

未経験がしんどいと感じる場面

正直なところも書いておきます。

しんどい 01

天気に左右されます。北陸は冬に雪が降り、夏は蒸します。

しんどい 02

最初は自分が役に立っている感じがしません。全員が通る道です。

しんどい 03

体は使います。ただし力自慢である必要はありません。

暑い時期は、太陽興産の現場では6月から9月に午前・午後とも1時間に1回の小休憩を入れています。それでも屋内の仕事とは違います。

体力については、重いものは機械で運びますし、無理な持ち方をするほうが現場では嫌がられます。力よりも、続けて通えることのほうが大事です。

逆に、未経験が有利なこともあります

一方で、経験がないことが強みになる場面もあります。

変な癖がついていないので、教えたとおりに覚えてくれる。前の会社のやり方に引きずられない。素直に聞ける。現場で長くやっている人ほど、こういう人を歓迎します。

それと、建設業はやったことが形として残る仕事です。自分が関わった建物や道が、街の中にずっと残る。前を通るたびに「これ、やった」と言える。これは他の仕事にはなかなかない感覚だと思います。

よくある質問

入社前に取っておくべき資格はありますか?
ありません。必要な講習は入社後に順に受けていく形が一般的です。
何年くらいで一人前と呼ばれますか?
作業によりますが、任される範囲は半年から1年で目に見えて広がります。
前職がまったく違う業種でも大丈夫ですか?
大丈夫です。飲食・運送・工場・販売など、前職はさまざまです。

未経験から建設業に入ると、最初は運ぶ・片付ける・見るところから始まります。数ヶ月で現場のリズムを覚え、半年から1年で任される作業が増え、講習を取るごとにできることが広がります。数年経てば、国家資格が視野に入ります。

太陽興産では、未経験から建設の仕事に挑戦したい方を歓迎しています。先輩がついて基礎から教える体制を整えていますので、少しでも興味がわいたら、エントリーフォームからお気軽にご連絡ください。現場の1日の流れについては、こちらの記事でも紹介しています。